著者は Arthur Ransome.  少年・少女向けに「ツバメ号とアマゾン号」シリーズを十二冊刊行した。 当巻は
七巻目に当たる。 一巻目の「ツバメ号とアマゾン号」が最も有名であるが、ヨット乗りの端くれとして一押しは
この本となる。 最初の出会いは生まれた市の図書館だった。 市役所の傍にあった図書館まで、中学生の
足で三十分くらいあっただろうか? 坂道のおおい町並みを幾く丘も越えて下駄で通ったものである。 
 B5版ほどの箱に入った岩波書店の全集、ドリトル先生もここで出会った。 五十代のころ、どうしても手に
入れたかったが、すでに廃刊。 神田の古書店に登録して、半年以上も経ってから
十二巻が揃いました、
と連絡があった。
 本自体はいくらか黄ばんでいたが、一気に少年時代に戻っていた。 レベルからすると
「穴」の次になるが、オーディオ・ブックが見つからず、これまでに至った。 四百ページ近いが、低学年向けか
活字が大きめなので、ボリュームはそうでもないと思われる。 ヨット用語が散見するので、ちょっとオタクっぽい。
 しかしヨットの名前が”Goblin” 足舟が "Imp" トルーキンの「指輪物語」いらいゲームの世界では悪役の
王様の感がする。  両者とも年齢的に重なっている部分があるが...... ともあれ、日本ではゲンを担いで悪鬼の
名前などはつけない。 イギリス人特有のユーモアなのか?


海へでるつもりじゃなかった  "We didn't mean to go to sea""We didn't mean to go to sea"Audio CD

                                   Chapter 1

barge  steamer  comparison  afloat  anchorage  quay  punt  capstan  buoy  

crumple  tiller  becket  taut  haul  rusty  clamber  lug  crutch  pram  tow

slack  tyer  lump  simmer  disentangle  souse  scupper  thermos  stifle  stoop

slosh